【士業】経理業務の増加に伴い、経理の効率化を継続アドバイ…
☑どういったITツールを利用していいか分からない。
☑IT補助金の最適な申請枠を知りたい。
☑自社の課題に最適なITツールを導入したい。
IT導入補助金は正式には「サービス等生産性向上IT導入支援事業」と言います。中小企業、小規模事業者、そして個人事業主が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する際に活用できる補助金です。また今までIT投資を行っていない事業者でも活用できます。
2023年は、インボイス制度や電子帳簿保存法の導入があるため、IT補助金導入による活用の幅が広がっています。このコラムでは、IT補助金の基本から、申請枠による違いまで詳しくご説明致します。
目次
IT補助金の対象は、中小企業・小規模事業者等です。以下の表で、自社が当てはまるか否かを確認することができますが、必ずIT補助金の公式ページをご参照ください。
【補助金の対象企業】
業種・組織形態 | 資本金(資本の額又は出資の総額) | 従業員数(常勤) |
製造業、建設業、運輸業 | 3億円 | 300人 |
卸売業 | 1億円 | 100人 |
サービス業 | 5000万円 | 100人 |
小売業 | 5000万円 | 50人 |
ゴム製品製造業 | 3億円 | 900人 |
ソフトウェア業または情報処理サービス業 | 3億円 | 300人 |
旅館業 | 5000万円 | 200人 |
その他の業種(上記以外) | 3億円 | 300人 |
参照元:「 IT導入補助金2023」
【IT補助金導入のメリット】
2023年のIT導入補助金は、大きく分けて「通常枠」「セキュリティ対策推進枠」「デジタル化基盤導入枠」の3つの枠になっています。
「通常枠」においては、「プロセス要件」と呼ばれる業務工程を1つ以上設定して申請する必要があります。「プロセス要件」は、「働き方改革」、「社会保険の適用拡大」、「賃上げ」などに対応できるITツールです。
「セキュリティ対策推進枠」では要件がありません。
「デジタル化基盤導入枠」は、以下、いずれかの機能が付いたソフトウェアを新規で導入することが必須です。同枠の特徴は、「通常枠」では補助対象とならない、PC、タブレット、POSレジ、券売機などのハードウェアなども対象となることです。
ソフトウェアの機能要件 | 業務内容 |
会計 | 仕訳、総勘定元帳などの作成 |
受発注 | 売上請求、支払管理など |
決済 | POSレジシステムなどの決済 |
EC | インターネット販売を行う取引 |
以下が申請枠とIT導入補助金対象ソフトの違いです。
【IT補助金の申請枠と補助金対象ソフト】
通常枠 |
A類型 |
・費用の1/2、5~150万円を補助 |
B類型 |
・費用の1/2、150~450万円を補助 |
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セキュリティ対策推進枠 |
・サービス利用料の1/2以内、最大100万円を補助 |
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デジタル化基盤導入枠
|
デジタル化基盤導入類型 |
・(下限額なし)~50万円以下(補助率3/4)、補助額50万円超~350万円(補助率2/3) |
商流一括インボイス対応類型 | ・(下限なし)~350万円 ・インボイス制度に対応をした受発注の機能を有している、クラウド型ソフトウェア ・クラウド利用料を最大2年分補助 ※機能要件:インボイス制度に対して受発注機能を有していること。 |
|
複数社連携IT導入類型 |
・(下限なし)~350万円 ・商工団体等、当該地域のまちづくり、商業活性化、観光振興等の担い手として事業に取り組むことができる中小企業者又は団体、当該地域のまちづくり、商業活性化、観光振興等の担い手として事業に取り組むことができる中小企業者又は団体 ・ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、導入関連費 ・ハードウェア購入費用(PC、タブレット等/レジ、券売機等) ※機能要件:5万〜50万円以下1つ/50万超〜350万2つ以上 |
このようにIT補助金は幅広いソフトウェアやITツールをカバーしていますが、以下のように補助対象とならない場合もあるので注意が必要です。
・IT補助金の交付決定前に購入したソフトウェア
・既に購入済のソフトウェアのバージョンアップ費用等
・請求書の作成のみなど、単一処理の機能しか持たないソフトウェア
・既に購入済のソフトウェアの増台や追加購入のライセンス費用
・リース・レンタル契約のソフトウェア
・導入費用をサービス価格に上乗せするソフトウェア
・広告宣伝費、広告宣伝に類するもの
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