【士業】経理業務の増加に伴い、経理の効率化を継続アドバイ…
☑DX化とは、そもそもどのようなことかよくわからない。
☑経理業務DX化の必要性は感じているが、何から始めて良いかわからない。
☑経理業務でDX化を行うメリットがわからない。
近年、企業の成長、競争力の強化という観点から、業務における全面的なDX化の必要性が語られています。日本においては、経済産業省が2025年までにDX化を行うことが急務であるとしていました。
ところが、昨年からのコロナ禍という状況において、テレワークを導入するにあたり様々な業務におけるデジタル化が企業において急務となりました。そのような状況の中、DX化が推進しやすい業務と難しい業務があることが浮き彫りとなりました。
中でも、DX化に遅れを取っていると言われているのが経理業務です。
今回のコラムでは、DX化の定義をご説明した上で、経理業務において導入するメリットをお伝えしたいと思います。
そもそもDX化とは何か、その成り立ちご説明致しますと日本におけるDXの推進をご説明致します。
DXとは“Digital Transformation(デジタル トランスフォーメーション)”の略です。
DXは新しい言葉のような印象があるかもしれませんが、実は2004年と今から17年も前にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念です。その内容は「進化し続けるITの浸透が人々の生活を豊かにしていく」というものです。
その後、ビジネスの世界にもDX化の概念が浸透して行き、様々な解釈がありますが「ITを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変革する」というのが基本的な考え方です。
ちなみに、なぜD“X”なのかと言うと、“transformation”の“trans”の部分を“X”と略すことが一般的なためです。
経済産業省が2018年12月に発表した「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)では以下のように定義されています。
“企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること”
※出典:「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」
冒頭で少し触れましたように、政府は「2025年の壁」として、それまでにシステムの刷新などDX化を推進することを提唱していましたが、コロナ禍において急ピッチでの導入が各企業において進められるようになりました。
経理業務において、なぜDX化が必須なのか? それは、主に以下の3つのメリットがあるためです。
①コスト削減
DX化を図ることで、当然のことながら、紙の書類が不要になるため、大きく分けて以下2つの費用を節約することができます。
1.書類作成費:印刷代、紙代、プリンターのレンタル・メンテナンス費、電気代など。
2.管理費:書類整理・ファイルリングをするための人員、保管場所など。
②リモートワークの推進
書類をデータで保管し、クラウドサービスを利用すれば、経理業務のリモート勤務が可能となります。
コロナ禍という状況が長引く中、リモートワークを実施している企業への勤務を希望する人材が増えていると言われています。特に人材が不足している経理業務において、リモートワークを導入することは、他社との大きな差別化となり、離職率を下げるだけでなく、優秀な人材を確保できる可能性が高まります。
➂業務の属人化リスクを軽減
経理は、「担当者しか分からない」というような業務が属人化する状態に陥りやすいと言われています。
その理由の一つが、紙での書類管理が中心となっているためです。紙での書類管理は、情報へのアクセスが限定されるため、業務がブラックボックス化する傾向にあります。
DX化することで、どんな業務で何をしているかがオープンになるため、業務内容が明確となり、退職者が出た場合でも、新しい担当者がスムーズに引き継ぐことができます。
経理業務のDX化には、以下の2つが必須となります。
①書類のデジタル化
経理業務において、領収書、請求書など紙ベースの書類が多くあります。DX化には、当然のことながら、書類のデジタル化が必須となります。日ごろから紙書類は、スキャナーでスキャンしPDF化することが重要です。過去の資料をデジタル化するのは、データ量が膨大かと思いますので、専任のパートを一時的に雇うか、外部のデジタル化サービスに委託をすることで本業に集中しながらDX化を進めることができます。
②クラウドサービスの導入
経理のDX化において、重要なポイントとなるのが、クラウドサービスの導入です。クラウドサービスとは、従来はローカルのコンピュータにインストールして利用していたようなソフトウェアやデータ、あるいはそれらを提供するためのサーバなどを、インターネットを介して利用者に提供するサービスです。クラウドサービスのメリットとしては、インターネット環境さえあれば、PC、スマートフォン、タブレットなど様々なデジタル端末からIDとPWでログインして活用できる点にあります。
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