【士業】経理業務の増加に伴い、経理の効率化を継続アドバイ…

日本における個人事業主人口は、近年、増加傾向にあると言われています。
その理由として、終身雇用を前提とした採用が年々減少する中、多くの企業が副業を可、もしくは推奨するようになったことが大きいと考えらえています。
更に、コロナ禍における長引く不況、そして世界的な物価上昇の中、仕事や収入が減るなど、経済的に困難になり、少しでも収入の足しを作るため副業をせざるを得ない状況の人が増えたことも一因だと言われています。
もちろん、お金のためだけでなく、副業で培ったスキルを本業に活かしたり、完全に独立しキャリアアップするなど、ポジティブな側面もあります。
いずれにしろ、新たに個人事業主になられる方は
「経費を申請したことはあるけど、自分では管理をしたことがない。」
というケースが多く、経費の管理方法についてご相談を受けることが多くなりました。
という方のために、税理士が監修したExcelで経費管理をする方法を伝授致します。
そもそも経費とは、交通費や交際費をはじめとする「事業を行うために使用した費用」のことで、正確には所得税法上の用語で「必要経費」といいます。
「経費管理」というと、伝票の整理や計算という作業的なイメージが強いかもしれませんが、以下のような重要な目的があります。
当然のことながら、経費管理が行なわれていなければ、月や年ごとの正確な利益を算出することはできません。
企業が利益を出すためには、支出をいかに抑えられるかが重要になるので、経費管理は重要な経営業務の一つでもあります。
また、当期の経費管理が適正に行われていれば、来期に必要な資金を予測でき、目標達成に向けた計画的な経営を行うことができます。
個人事業主は事業所得の額などに応じて5~45%の税金が課され、それを所得税として納めます。
収入から必要経費と控除を差し引いた金額が事業所得になるので、同じ収入でも経費の占める割合が多ければ多いほど事業所得が下がり、税率が低くなります。
ペナルティを課される場合があるので注意が必要です。
経費になるか、ならないかは「売上との結び付きを明確に説明できるか」で決まります。
今まで、会社からの給与所得だけだった方は、確定申告を自身でされたことがないかと思います。
というのも、従業員の所得税は毎月の給与や賞与から天引きして会社が代わりに納税しているからです。
そして、その年の所得額が確定した時点で、それに基づき過不足分を従業員に還付または追加徴収し納税するのが年末調整です。
それに対して、個人事業主は1年間の「事業所得」を自分で計算して、申告をする必要があります。
確定申告は1月1日~12月31日の所得と納める税額を計算し、翌年2月16日~3月15日のあいだに税務署に報告・納税を行います。
個人事業主の「事業所得」とは、総収入金額から必要経費を差し引いたものです。
(ただし青色申告の場合、総収入金額から更に特別控除を引きます。)
よって、年に1回行う確定申告のためにも、経費を管理することが重要です。
勘定科目とは、取引で発生するお金の流れを性質ごとに分けて管理する際に使う分類項目です。
個人事業主が確定申告で必要経費に計上できる主な項目は以下になります。
勘定科目 | 詳細 |
---|---|
水道光熱費 | 水道代、ガス代、電気代など。※自宅で事業を行う場合は、全額を経費申請せずに2〜3割を申請できる |
消耗品費 | 文房具、コピー用紙、電球、10万円未満のタブレット、パソコンなどのデバイス |
減価償却費 | 購入費用が10万円以上かつ1年以上使用可能な固定資産(パソコン、自動車など)を、法定耐用年数に従って分割し、計上 |
旅費・交通費 | 電車、バス、タクシー代、宿泊代 |
通信費 | 携帯電話料金、プロバイダ料、切手代など |
接待交際費 | 交際に伴う飲食代。仕事関係の冠婚葬祭の祝金・香典など |
新聞図書費 | 事業に必要な資料や情報を得るための雑誌、書籍、有料版サイト/メールマガジンなど |
広告宣伝費 | 広告費、プロモーション費、商品やサービスのイメージアップにかかる費用など |
租税公課 | 自動車税、不動産取得税、印紙税、消費税、商工会議所や同業組合に支払う会費・組合費など |
外注工賃 | 他社に発注してデザインしてもらったホームページ、ロゴ、名刺など |
雑費 | 事業上の費用で他の経費に当てはまらない経費:クリーニング・清掃手数料、クレジットカードの年会費、銀行の振込手数料、粗大ごみの処分費用など |
どの勘定科目においても、重要なポイントは、個人事業主自身のための出費でないことです。
経費の不正計上は税務署からペナルティを受けますので注意が必要です。
経費管理に関わる主な帳簿は、『経費帳』と『現金出納帳』です。
以下にそれぞれの役割と記入例、そして税理士が監修したテンプレートをご紹介します。
経費帳とは、仕入以外の費用を記帳する帳簿です。
勘定科目ごとに取引の日付や金額、その内容を記載します。
経費帳は、簡単にエクセルシートで作成することができ、レシートや明細などの資料を見ながら入力します。入力例は、次のようになります。
現金出納帳は文字通り「現金の出入りを記録する」ための帳簿です。
日々の現金の入出金を発生順に記録することで、現金の残高を把握することができます。
入力例は、次のようになります。
注意をしたいのが、帳簿を作るときに参照したレシートや領収書の保存です。5年間の保存が義務づけられているので、捨てずに保管しておきましょう。
Excelを使用して経費管理をする際のポイントは、できるだけ手入力の手間を省いて、効率化を図ることです。
例えば、よく使う文言を以下のようにドロップダウンリストから選べるように「リスト」を使うことをお勧め致します。
また「日付」や「通貨」などの表記も予め列ごとに設定しておくとスムーズに入力をすることができます。
「自分でExcelを設定するのは面倒・・・」
という方は、是非以下の税理士が監修したテンプレートをご活用ください。
『現金出納帳』のExcelテンプレート無料ダウンロードはこちら
このように経費はExcelで簡単に管理をすることができます。
しかしながら、パソコン環境がないと入力できないため、
「ついつい溜まってしまい、入力をするのにまとまった時間が必要」
という状況になりがちです。
また帳簿ごとに入力が必要なため、手間暇がかかります。
「だからと言って、経費管理ソフトは、バージョンを調べたりするのが面倒・・・」
という方にお勧めを致したいのがクラウド会計の導入です。
クラウド会計は、ブラウザからIDとPWでアクセスするので、インターネット環境さえあれば、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなど多様なデジタル端末から入力をすることができます。
隙間時間で経費を入力することができるので、領収書やレシートが溜まってしまうという状況を避けることができます。
更に、自動的に新しいバージョンに更新されるので、更新の手間が省かれるだけでなく、常に最新のバージョンをリアルタイムで使用することができます。
最新のバージョン更新や、法改正への対応も万全の為、電帳法・インボイス制度をはじめとする会計関連の法対応にいちいち焦る必要はありません。
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